お役立ち情報
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移住や交流住居を検討するうえで、すぐに思い浮かぶことといえば、古民家などの空き家や宅地・農地などの不動産情報だと思います。ですが、町では、町内の空き家情報を、不動産業者の協力を得て紹介していますが、物件としてはなかなか出てきません。多くの理由としては、盆暮れ正月などの帰省時のみの使用とはいえ、先祖の仏壇のある実家を手放しにくいのです。例えば、現在、すでに古民家などの空き家に住まわれている方は、かねてより地域の方との交流があったり、この町に何回も足を運ばれた方、また賃貸アパートなどに暮らしながら交流を深め、物件の紹介を得たということのようです。農地などについても、地域に溶け込むことで、近所の畑などを借りることができ、家庭菜園をされている方もいます。
移住の際、住む場所の確保以上に大切なのが仕事かもしれません。かつては、観光業や漁業、農業がこの町の生活の糧でしたが、近年、町民の多くはサラリーマンとして下田市や近隣市町に通勤しています。そして都市部なみの条件の職場は見つけにくいのが現状です。こうした状況の中で仕事を探す方法ですが、例えば看護師などの資格などがあることで比較的早く職場が見つかることもあります。また、ハローワークでも、定期的にインターネットホームページ上で求人情報を公開、同様の情報は役場商工観光課窓口にも備え付けてあります。ほかには、地域の方々との交流を通じて仕事の紹介を得る例もあります。また、移住者の中には、陶芸やガラス工房、また、ゲストハウスなどの宿泊業で起業する方も少なくありません。
日常における食料品や日用雑貨の買い物については、町内の下賀茂商店街を中心に利用される方が多く、まとまった買い物や資材などは近隣市町や、県東部にある大型店を利用することが多いようです。特に下田市は、買い物や鉄道を利用しての旅行など、あらゆる場面で南伊豆町の町民にとっての生活エリアになっています。そこで重要なのが「自家用車」です。南伊豆町には鉄道がありません。公共交通の中心は路線バスですが、一日2〜3本程度の地域もあり、交通手段をそれのみに頼ることはむずかしく、家族の数だけ自動車があるという家庭も珍しくありません。自動車やオートバイは必需品といえます。物価ですが、「都市部に比べ田舎の方が安い」と思われがちですが、実際にはむしろ高い傾向にあります。特に国民健康保険料などの公共料金は、人口、利用者数の少なさから都市部に比べ高めであり、日用品や自動車の燃料なども高い傾向にあります。
南伊豆町は34の集落に分かれています。それぞれの自治会にそれぞれの地域活動があり、長く受け継がれてきた伝統や習慣もあります。都市的な視点で見れば古く、非合理に思える仕組みもありますが、お互い助け合いながら地域を守り、生活を守ってきました。そうした地域の歴史をまずは、尊重していただき、ルールを守り、溶け込み、一員となることが大切になります。そのためにも、自治会への加入をおすすめします。自治会(区)の区長などを訪ねると、会費(区費)や活動などの説明を聞くことが出来ます。自治会によって、自治会共有地の財産や漁業権の利権関係などにより、正規の会員になれないケースもありますが、活動などへの参加は基本的に一緒です。活動は、自治会によってさまざまですが、年に1回程度から、毎月1回早朝30分程度、清掃活動をするところもあります。都市的に考えれば、「公共のことは行政がすべきでしょう」というのが当たり前かもしれません。ですが、ここに暮らす方たちが、はるか昔から、自らの手で育んできたからこそ素晴らしい自然景観や情緒が、今なお保たれているのです。自治会への参加、活動を通じて地域に溶け込むことが、この町での暮らしをより豊かなものにしてくれるはずです。
❶南中地区住宅・商業地
■役場から徒歩10分圏内(徒歩移動可能) ■公共交通/バス(間隔:1時間程度)
❷南上地区農村集落
■役場から車で5分以上(徒歩移動可能) ■公共交通/バス(間隔:1時間程度)
❸三浜地区漁村集落
■役場から車で15分以上(徒歩移動困難) ■公共交通/バス(間隔:2時間以上)
❹三坂地区漁村農村混在
■役場から車で10分以上(徒歩移動に向かない) ■公共交通/バス(間隔:2時間以上)
❺南崎地区漁村集落
■役場から車で20分以上(徒歩移動困難) ■公共交通/バス(間隔:3時間以上)
❻竹麻地区住宅・商業地
■役場から車で10分程度(徒歩移動可能) ■公共交通/バス(間隔:1時間以上)